エマオの食事

  • 制作1936~37年
  • サイズ115cm×127cm
  • 所蔵ボイマンスヴァンベーニゲン美術館

メーヘレンの代表作であり、主キリストを描いた絵画としても傑作である「エマオの食事」です。
この作品の何が凄いか!というとなんと云っても主キリストの顔です。
辛苦を経験された後に復活されているわけですから、このようなお顔をされていることに得心してしまいます。
他の宗教画に見られる「記号としての主キリスト」とは一線を画する画家の新解釈が、この絵を高い位置にあげています。
そして構図の素晴らしさです。
この絵が発見されて、初めてオランダで公開された際の熱狂ぶりは物凄いものだったようですが。
それも頷ける傑作ぶりです。
このHPをご覧くださっているほとんどの方は、本作をwebか?書籍の中で見たのみかと思います。
管理人は、この作品を2度模写してもらったことがあります。
そして1度、友人の手配で教会でお披露目したことがあります。

その画像は、こちらです。

このように「エマオの食事」は教会や拡い空間で展示されることを前提に設計されています。
フェルメールの画風を採用しながら、見事な作家性で私たちを魅了する。
我々は、この作品を1938年のオランダ人と同様な視点で見てみることで、真価を知ることが出来ます。