青いネクタイの少女

  • 制作1924年
  • サイズ32.7cm×25.1cm
  • 所蔵ハイドコレクション

この作品は、1924年にドイツのブレーメン在住だったハロルド・ライトが「昔から自宅にあったもの」として美術鑑定家ウィリアム・フォン・ボーデにフェルメール作品としての真正を証明してもらうべく提出されました。
その際には、X線写真での撮影等も行われましたが贋作であるという証拠は見つかりませんでした。
それでも「フェルメールとは認められない」とされます。
しかし、この可愛い少女の肖像画は多くの愛好家を愉しませたようで、1936年まではイギリスを転々として、一旦オランダの画商の扱いになりますが。1937年からはアメリカに上陸します。
現在はニューヨーク・グレンフィールズにある「ハイドコレクション」に鎮座しています。
ハイドコレクションの公式HPを作者として、ヘンリカス・アントニウス(ハン)ファン・メーヘレンと表記されています。
ハイドコレクションにはティントレット・ヴェロネーゼ・グレコ・ルーベンス・ドガ・ルノアール・スーラ・ピカソが展示されていますので、この中に並べられて草葉のメーヘレンもさぞ喜んでいるかと思います。