ヤコブを祝福するイサク

  • 制作1941年
  • サイズ125cm×114cm
  • 所蔵ボイマンスヴァーニゲン美術館

旧約聖書にある、兄エサウから家督を奪うために盲目の父イサクに兄のふりをして祝福を受ける弟ヤコブの物語。
この題材はルーベンスを含めおそらく20名以上の画家が描いていたテーマです。
メーヘレンも、「旧約聖書からの題材も描いてみようかな」と思って採り上げたのでしょうが。
もうやる気無しです。作品としてのエナジーが感じられません。
他の作品との特段な違いはダメージが酷いことところです。
これはもしかすると、フェルメールが、出来の悪い作品を破棄しようとしたものを妻か娘がこっそり保管していたため。というミスリードをさせるための加工かも知れないですよね。
それでも、W・H・フォン・デル・フォルルは125万ギルダー(現在だとおよそ6億円)で購入しました。
この頃のメーヘレンは贋作ビジネスが絶好調ですからアルコールの飲酒量も半端でなかったゆえ、作品も粗が出てます。